防犯ブザーはランドセルのどこに付ければいいの?効果的な身に着け方や、身の危険を知らせる使用の仕方を紹介

近年、小学生を狙った悪質な犯罪が増えています。朝、子どもを家から送り出してから帰宅するまでの間、子どもたちにはさまざまな危険が降りかかる可能性があります。親が見ていないところで子どもの身に何か危険があったら、子どもたちは自分でどのように身を守ったらいいのかを使用前から知らせていきたいですよね。

ランドセルに身に着けるタイプの防犯ブザーは、身に着ける場所によって効果が異なります。また、防犯ブザーにはさまざまな機能が付いたものが出ているため、どういう機能が付いているものがいいのか知っておくといいでしょう。

防犯ブザーを選ぶポイント

近年では、小学校に入学した子どもに、身の安全を守るために防犯ブザーをもたせる保護者が増えてきました。「いってらっしゃい」と朝、子どもを見送ってから「ただいま」と無事に帰ってくるまでに、道中ではさまざまな危険が待ち受けています。子どもを狙った犯罪は、午前よりも帰宅時間の方が多いのです。

防犯ブザーを携帯することで、自分だけではなく、周囲にも危険を知らせて気づいてもらえます。不審者は子どもが防犯ブザーを持っていることに気づくと、周囲に知らされることを恐れてターゲットから離れる率が高くなります。今では、防犯ブザー一つでもさまざまな機能が付いているため、選ぶ際のポイントを押さえておきましょう。

1. ブザーの音量

ブザーを選ぶ際には、周囲に大きな音で知らせられる音量の防犯ブザーを選びましょう。急に危険な目にあったときには、気持ちが動転しているために、とっさに大きな声を出すのは難しいものです。そのため、大きな音が鳴る防犯ブザーを携帯するのがおすすめです。

ブザー音はdb(デシベル)で表します。70dbは、やかんやセミの鳴き声程度の音量。80dbになると、地下鉄を走る電車の走行音やピアノの音などに相当し、結構な音量といえます。子どもたちが使用する防犯ブザーは、85~90db程度に設定されているものが多いですが、中には、100dbを超えるものもあります。音量を重視する場合には、これくらいの大音量がおすすめです。

2. ブザーの鳴らし方や止め方の操作しやすさ

防犯ブザーには、子どもが操作しやすいようにいろいろなタイプのものがあります。「紐を引っ張るタイプ」は紐が長いため、緊急時に子どもが操作しやすいのがメリットです。紐を引くだけで音が鳴るので、簡単に使えるでしょう。また、ピンが抜けないため紛失防止にもなります。しかし、紐が突然引っ張られ、必要のないときに誤作動を起こすことがあるのがデメリット。

「ピンを抜くタイプ」は、一度ピンを抜くとピンを挿し直すか、電池がなくならない限り音が鳴り続けるのが特徴。そのため、大きな音を鳴らし続けて周囲に気づいてもらえるのと、相手を動揺させるためにも万能なアイテムです。「ボタンを押すタイプ」は、ボタンを押している間のみ音が鳴ります。操作が簡単なので、低学年のお子さんにおすすめです。

3. ブザーのデザイン性

防犯ブザーは毎日持ち歩くものなので、負担にならないものを選び、おしゃれに身に着けたいですよね。近年では、子どもに人気のキャラクターものやかわいいカラーバリエーションがあるもの、おしゃれなキーホルダーのような見た目のものなど、デザインが豊富に揃っています。小型かつ軽量で、小学生の通学の妨げになりにくいサイズ感のものが多いです。反射板が付いたブザーは、夜道に車のライトで反射するので安全性に優れています。カラビナ付きのものなら、落下予防になって安心ですね。

ランドセルのどこに付ければいいか

防犯ブザーはランドセルのどの部分に付けるのが効果的なのでしょうか。防犯ブザーはただ持ち歩いていても意味がありません。ランドセルの中に入れておく、ランドセルの側面に取り付けるのはやめましょう。ランドセルの中に入っていると、いざというときにさっと取り出せず使用できない可能性が高いです。また、防犯対策をしていないように見られて、不審者のターゲットにされる可能性があります。

ランドセルの側面に付けていると、ランドセルを背負った状態では手が届きにくく、使用に手こずってしまいます。不審者からターゲットにされずに、自分の身もしっかりと守れる、効果的な身に着け方を紹介します。

子どもの手が届く位置に

子どもが確実に使用できるようにするためには、手に届く位置に取り付けましょう。近年では、ランドセルの肩ベルトに防犯ブザーを取り付けるための専用フックが付いているものもあります。フックがないタイプのランドセルでも、手が届きやすい肩ベルトに防犯ブザーを身に着けるのが効果的。右利きであれば左の肩ベルトに、左利きであれば右の肩ベルトに取り付けると使用しやすいです。ランドセルを背負ったときに、手の届きやすい位置になるよう調節しましょう。

首から下げるのはよくない

防犯ブザーを首からぶら下げるのは危険なのでやめましょう。不審者は、子どもが首から下げているブザーを使用されないように奪い取ろうとします。その際にストラップで首が絞まったり、ブザーが当たって怪我をしたりする可能性があります。首からは下げず、ランドセルに取り付けましょう。

防犯ブザーの便利機能

防犯ブザーには、音を鳴らす以外にもさまざまな機能が付いています。防水やLEDライト付き、GPS機能付きなど。子どもが帰宅するまでの間、保護者の心配は多いです。子どもが狙われる時間帯は、下校時辺りの午後14時台から17時台がピークとされています。冬場は日が短く暗くなるのが早いため、ライトが付いている防犯ブザーがおすすめです。携帯と連動できるGPS機能付きは、離れていても保護者が常に子どもの行動範囲を把握できます。犯罪防止機能が付いた防犯ブザーを選んでいざというときに備えましょう。

1. 防水

防水付きの防犯ブザーは、雨の日の傘から落ちる雫や雨でブザーが濡れても使用ができます。帰宅時に急な雨に降られることも多いもの。安心して持ち歩けるよう、防水性のものを選ぶといいでしょう。

2. ライト

習い事の帰り道や、冬場などは道路が暗くなるのが早いため、暗闇を照らしてくれるライト付きの防犯ブザーを選ぶことをおすすめします。ライトは周囲に居場所を知らせる目印にもなり、交通事故の防止にも役立ちます。

3. GPSでの位置確認

防犯ブザーにGPS機能が付いた物もあります。保護者は子どもと離れていても、スマートフォンのアプリを使って子どもの居場所を把握できます。また、子どもが危険を感じてブザーを鳴らすと、スマートフォンに子どもの位置情報が送信されるため、いざというときにスムーズに駆けつけやすいです。中には、不審者の出没率が高いエリアに子どもが近づくと、アラームで警告してくれるタイプもあります。

防犯ブザーは子どもの安全を守るために必要な機能が付いたものを選ぼう

子どもの身の安全を守るために、防犯ブザーは機能性を重視して選び、毎日持ち歩くことを習慣化しましょう。

ランドセルに防犯ブザーを取り付ける際には、登校・下校時に危険な目にあったとき、スムーズに使用できるように肩ベルトに付けて、子どもが一番使いやすい位置に調整します。

ランドセルに防犯ブザーを取り付けたら、不審者と遭遇してしまったらを想定して、ブザーの使用の仕方やどうやって身を守るかを保護者と一度シミュレーションしておくのが大事です。「知らない人について行かない」「お菓子や玩具などの誘惑に負けない」「停止している不審な車には近づかない」など、確認しておきたいポイントはたくさんあります。いざというときに正しい行動をとれるよう、親子で話し合ってみてくださいね。

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