登下校の防犯は大丈夫?子どもを守る対策を紹介!

学校に行くようになると、子どもが親から離れる時間が格段に多くなります。特に子どもだけになる確率が高い登下校時には、子どもを守るための対策を取ることが大切です。子ども達は他人を疑うことを知りません。親子で注意点をよく話し合い、危険な目に合わないようにするにはどうしたらいいか、いざ危険なことが起こった場合にどのように対応したらいいかを考えましょう。さらに、防犯ブザーや見守りシステムを利用するなどして、効果的に防犯対策を実践してください。

登下校時の子どもは狙われやすい

ランドセルを背負って元気に登下校する子ども達の笑顔は、傍から見ても微笑ましい光景ですよね。それが楽しいひとときであって欲しいと願うのは、親なら皆同じ気持ちでしょう。しかし、ほぼ決まった時間に決まった場所を歩く登下校時の子ども達は、犯罪者に狙われやすいというのが現状です。実際、盗撮、いたずら目的での声かけや連れ去りなど、子ども達が巻き込まれる事犯が後を絶ちません。その理由はどこにあるのか、具体的に見ていきましょう。

人を疑わない子ども達

小学校入学までに子ども達が接する大人の多くは、親や親戚、先生や友達の家族など顔見知りです。入学と共に行動範囲が広がり出会う人も増えますが、特に低学年の子ども達は他人を見ても悪い人かどうか判断できません。そもそも、他人が自分に害を及ぼすなどと考える方が稀です。挨拶の大切さなども教わっていく中、やわらかい物腰と笑顔で話しかけられれば、簡単に信用してしまう可能性があります。犯罪者は、そうした子どもの純真な心につけ込んでくるのです。

子どもはターゲットになりやすい

警察庁が発表した「令和元年の刑法犯に関する統計資料」によると、強制わいせつ、公然わいせつ、逮捕監禁、略取誘拐・人身売買の項目すべてで、小学生が被害者となっています。中でも、強制・公然わいせつの被害者数は、保護者と一緒にいることが多い未就学児童と比べると10倍近い数です。中学生の被害者と比べても2倍近い数の項目がある点から見ても、特に小学生はターゲットになりやすいことが伺えます。

力では大人に敵わない

子ども達が犯罪に巻き込まれるとき、多くの場合で相手は力では敵わない年上や大人です。小柄な子どもでは、簡単に抱きかかえられ口をふさがれてしまいます。たとえ危険を感じても、距離をつめて追いかけられたら子どもの足では逃げ切れません。また、厄介なのは車に引きこんで連れ去ろうとするケースです。車内に閉じ込めてしまえば大声を出されても外には届かず、逃走も容易なことから多発しています。

親子で防犯対策をしよう

子どもを危険から守るためには、親が気を付けるだけではなく、子ども自身にも防犯意識を身に着けさせる必要があります。ただし、防犯意識と言っても闇雲に怖がらせたり不安がらせるという意味ではありません。大切なのは、どのような事が危険で、いざというときにどう行動すれば身を守れるのか、自分自身で判断できる力を養ってあげることです。常日頃から、「もしも」を考えて準備しておきましょう。具体的な対策を3つ挙げていきます。

通学路を一緒に歩いてみよう

通学路は、子どもにとって家と学校を結ぶ道のりであり遊びの場でもあります。防犯だけでなく、事故が起こりやすい場所の確認も兼ねて、子どもと一緒に通学路を歩いてみましょう。危険な場所の確認やいざというときに逃げ込める場所などを子ども目線で確認しておくだけでなく、子どもが寄り道しそうなところもチェックできます。市販の地図などをベースに通学路マップを作り、特に気になる場所や注意が必要な場所は写真を撮って貼り付けるのがおすすめ。また、作成した通学路マップを家族全員で共有しておくことも重要なポイントです。

普段の会話で防犯意識を

子どもを狙う犯罪者は、言葉巧みに連れ去ろうとします。普段から、親子でよく話し合っておきましょう。登下校中の子どもを危険から守るための防犯標語、「いかのおすし」を教えておくのがおすすめです。「いかのおすし」とは、「(知らない人について)かない、(知らない人の車に)らない、(危ないと思ったら)お声を出す、(危ないと思ったら)ぐ逃げる、(何かあったら大人に)らせる」の頭文字をとったものです。ただ教えるのではなく、犯罪者がどうやって声をかけてくるのかなど起こり得るシーンを親子でシミュレーションしながら覚えさせましょう。

保護者同士で連絡を密に

学校に慣れてくれば友達も増え、登下校や放課後の遊びなど子ども達だけの時間が急速に増えていきます。仲の良い友達の親御さん同士で、何か起こったときにはすぐ連絡がとれるようにしておきましょう。もちろん、お互いのプライバシーへの配慮は必要ですが、こと防犯に関してはお互いさま。保護者同士が話しやすい関係を築いておくことは、いざというときにお互いの子どもの安全にも繋がります。また、同級生に限らず、上級生の保護者と顔見知りになっておくのもおすすめです。

防犯ブザーや見守りシステムを活用しよう

近年、登下校時の子どもの安全のために、防犯グッズを持たせたいと考える親が増えています。防犯ブザーのようなグッズを持たせる場合は、通学用とその他用など複数あると便利です。ランドセルや手さげなどから付け替える必要がないので、付け忘れの防止になります。また、防水機能付きのグッズを選べば、急な雨などでも壊れる心配がありません。

最近では、子どもにも使いやすい小型の防犯ブザーや、地域ぐるみで子どもを守る見守りシステムなどもあるので、使い方をよく知った上で取り入れていきましょう。

会話ができる防犯ブザーotta.g(オッタジー)

子どもに防犯ブザーを持たせる場合は、単に大きな音が鳴るだけの商品よりも、GPSなどを利用した位置情報確認機能が付いている方が安心です。最近では、位置情報だけでなく音声が送れる防犯ブザーもあります。ottaから販売されているスマート防犯ブザー「otta.g(オッタジー)」は、最大10秒のボイスメッセージを双方向で送れる機能付きです。例えば、下校途中に怪我をしたなどの場合にも位置と一緒に声でメッセージが送れるので、いつどこにいても親とつながれる安心感を子どもに持たせられます。

アプリで見守る

スマホのアプリで子どもの位置をいつでもどこでも確認できる、GPS機能付き防犯ブザー。最近ではGPS以外に独自の位置情報ネットワークを使用した商品もあり、市街地や地下でもより詳細な居場所が確認できるような商品もあります。また、街中に設置されている見守りスポットや、専用アプリをインストールしたスマホを持つ人やタクシーなどが子どもとすれ違うときに、その位置を記録する見守りサービスもあります。街ぐるみで子どもを見守る形となり、迷子や行方不明などの異変を素早くキャッチすることにつながっています。

防犯グッズやアプリなどを活用して、登下校時の子どもの安全を守ろう

登下校時の子ども達は、犯罪のターゲットになりやすいという現実があります。被害を未然に防止するために、積極的な防犯対策を実践しましょう。親子で一緒に通学路を歩いて確認する、普段から防犯についてよく話し合うなどし、いざというときに子ども自身が考えて行動できるようにしておくことが大切です。また、市販の防犯ブザーや見守りアプリなどのシステムも積極的に活用しましょう。グッズを選ぶ際には、子どもでも扱いやすいものを選んであげてくださいね。

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